証券会社の歴史とあれこれ

投資家にとっては、スプレッドが狭ければ狭いほど、利益を上げやすくなるのです。

 

そのため、FX投資家はスプレッドが狭い業者を選択するようになり、FX業者はスプレッドを競うように下げ始めたのです。

「FXトレーディングシステムズ 」が初めて米ドル円スプレッド1銭未満を提示しました。その当時は、非常にセンセーショナルでした。

現在では、FX業者の半分近くが、1銭未満になっています。

 

しかし、そのような低スプレッド業者の多くに、悪い評判が目立つようになりました。

約定が遅かったり、拒否されたりするようになったのです。

矢野経済研究所が約定力を調べたレポートがあります。それによれば、2回に1回は約定拒否する業者もあったようです。

 

そんな中、インターバンク直結(NDD)方式が注目を浴びています。業者ディーラーを介さずに自動システムでカバー取引を行います。そのため人間の判断が入らないので、約定も速くなると言われています。

 

適正スプレッド

スプレッド競争が限界まで来ています。

 

インターバンクでのスプレッド(米ドル円)は1銭前後だそうです。FX業者が儲けるには、1銭以上のスプレッドにしなくてはなりません。ところが、1銭未満のスプレッドを提示する低スプレッド業者が、たくさん存在ます。マネーパートナーズ の奥山社長は、「どこかにトリックがある」※と言っています。

 

1銭未満のスプレッドを提示する業者の多くは、約定力がないという評判です。約定力を落として、「滑り」を発生さることで業者の利益としている、といわれています。

個別に見れば、そこそこ約定力があるFX業者もあるでしょう。

しかし、『低スプ業者=低約定力』というイメージが出来上がりつつあります。

 

そこで、大証FX(サービス終了)は、オークション方式というおもしろいシステムを生みだしました。

投資家とマーケットメーカーの注文が同列に扱われます。

これにより、0銭に近い低スプレッドがいかに異常な数値であるかが分かるでしょう。全ての顧客に1銭未満のスプレッドを、まんべんなく提供することの難しさがよく分かります。

しかし一方で、このオークション方式は、上手くいけば0銭も可能ということです。

 

オークション方式が、今後の主流になるという人もいます。

FX業者がレートを決めて、相対取引するのは、業者にとっても負担なのではないでしょうか。

低スプレッドは限界にきており、約定に関するクレームへの不毛な対応に嫌気がさしても不思議はありません。

「だったら、自分でレートを決めてくれよ」というのが、オークション方式です。オークション方式なら0銭も可能ですから低スプレッドを印象付けることもできます。

 

店頭取引業者でも、kakakuFXは、投資家がインターバンクへ注文できるシステムを作りました。FX業者が介在せずにレートが決まります。もともとkakakuFXはサクソ系システムを使っており約定力を重視する業者です。今回の新たなサービスは、今の低スプ志向の投資家へ一石を投じることになるでしょう。

(※ kakakuFX はサービス廃止しました)

 

低スプレッドでコストを抑えられることは、投資家として嬉しいことですが、FX業者が倒産したのでは話になりません。投資家のコスト負担はある程度必要なのです。

 

 

NDD方式(インターバンク直結方式)とは

NDDとは、「No Dealing Desk」のことです。Dealing Deskとは、FX業者の為替ディーラーのことで、カバー取引を行う人たちです。

 このような仕事をするディーラーを使わないで、全てシステムで行うのが、NDD方式です。インターバンクと投資家の間に、「人」を介さないで直結します。そこでインターバンク直結方式とも呼ばれています。

 

NDD方式では、全ての注文をカバー取引します。

そのため、FX業者と投資家の間に、利益相反が起こりません。

 

FX業者が提示するレートは、インターバンクのレートをそのまま提示します。

中でも、セントラル短資FXウルトラFXは、マイナススプレッドになることもあります。その時、一番良いレートを採用するため、買値より売値が高くなることもあるのです。

 

透明性が高いレートで取引したければ、NDD(インターバンク直結)方式が有効です。

 

ディーラーによるレート操作が気になる人にはおすすめです。

インターバンクは変動スプレッドですから、NDDではない一般の業者のディーラーがいかに苦労して低スプレッドのレートを提示しているのか想像されます。NDDだから低スプレッドになるとは言えませんので、ご注意を。

 

FIFO方式とは

FIFO(ファーストイン、ファーストアウト)とは、「先入れ・先出し」という意味です。

一般的に主流となっている決済方式では、自分で建玉を選択して決済を行いますが、FIFO方式では、最も古い建玉から順番にシステムが自動で決済を行います。

 

「決済注文」がないのです。

買いポジションを3枚持っているとします。

その時、同一通貨ペア3枚を「売り」で注文すると、買いポジションが決済されます。

 

例えば、

①米ドル円 買い 4枚 (約定日:2010年5月10日)

②米ドル円 買い 1枚 (約定日:2010年8月20日)

このようなポジションを保有しているとします。

 

米ドル円2枚を「売り」注文した場合、最も古いポジションの①から2枚だけ決済されることになります。

よって、その後のポジションは

①米ドル円 買い 2枚 (約定日:2010年5月10日)

②米ドル円 買い 1枚 (約定日:2010年8月20日)

となります。

 

ポジションを指定して決済するのではありません。

FIFO方式では、ドテン注文を行うことができます。

先の例で説明すると、米ドル円8枚を売り注文すれば、4枚分が決済されますが、あと4枚売りポジションが残るわけです。

一回の注文で、決済とポジションの反転ができるわけです。

 

FX業者は、完全なFIFO方式を採用しているところはあまりありません。

ポジション指定方式と組み合わせたり、選択できるようになっていたります。

 

ちなみに、LIFO方式というのがあり、「新しいポジションから決済する」方式のものもあります。

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